ドラマ化もされた迷作?「喰いタン」

土曜9時の枠でドラマ化もされていたこちらの漫画、性的な意味ではなくてオトナ向けで、私も大好きな漫画です。

主人公の高野聖也はなかなかの2枚目で、表向きは小説家でありながら探偵をしているというとても有能そうな人物設定になっているのですが、裏の顔は無限の食欲でハチャメチャな行動を取る変態のような人物で、類まれな推理センスで数々の難事件を解決していきます。オトナ向けとした理由は、この漫画、非常にウィットに富んでいる表現が多いのですが、たぶん高校生ぐらいにならないと意味がわからないのじゃないかな~と思ったからです。

例えば、探偵の仕事(といっていろいろな食べ物を食い漁っている)に奔走するばかりの高野に、小説の編集長である寺田がやきもきしながら締め切りに間に合わず絶望するシーンや、この漫画は一話で23ページだから、このペースだと事件が解決しないのではないか・・・などと高野がメタ発言をし始めるシーンなどです。こんなシーン以外の高野が異常な食欲でどんぶりを天井まで積み重ねながら食べたりするシーンはもやは痛快で、おなかを抱えて笑ってしまうことが何度もありました。

作者の寺沢大介さんのワードセンスは特に素晴らしく、単調になりそうな食べ物に関する事件を解いていくというストーリーながらもテンプレと新しいネタを織り交ぜて、何巻呼んでも飽きることはありません。この漫画の場合大きなストーリーの流れはあまり1話1話で動かないので、一巻だけ手に取ってみても十分おもしろさが伝わるかと思います。

この本は食べ物の絵の表現も非常にうまいので、おいしそうだな~と読んでいるとおなかが空いてきますし、あ、このレシピ試してみたいかもと思うこともありますから主婦の方なんかも楽しめるのではないでしょうか。