待望の「キラキラ共和国」にうっとり

キラキラ共和国は小川糸さんの小説です。

「ツバキ文具店」の続編で、待ちに待ったというタイミングで読んだために、あっという間に読み切ってしまいました。

このキラキラ共和国では、代書屋さんである主人公のぽっぽちゃんが結婚しました。

代書屋さんというのは、誰かの代わりに手紙を書くお仕事。

自分の言葉を生みだせないお客さんの代わりに、ぽっぽちゃんがお客さんに成り変わって気持ちを伝えるのです。

結婚のお相手は、前の奥様と死別してQPちゃんという女の子の父親であるミツローさん。

ぽっぽちゃんがこの子を可愛がる様子は本当に心がポカポカになります。

また、羨ましいのはお隣さんであるバーバラ夫人との友情。

バーバラ夫人は自由気ままな高齢女性なのですが、とても可愛らしくボーイフレンドもいる素敵な女性です。

家がお隣なので、「お茶にどうぞ」と少し大きめの声で言えば、「はーい」と答えてくれる仲。

一般的にお隣の声がここまで近くに感じられたら、煩わしくてご近所トラブルに発展しそうですが、ぽっぽちゃんとバーバラ夫人の間にはそんな感じは微塵もありません。

それ以外にもパンティー&男爵夫妻、マダムカルピス、先代と先代のペンフレンドだった静子さん。

色んな人の個性がキラキラ共和国の住民なのです。

鎌倉が舞台になっているのですが、美味しそうなお店の記述にはうっとり。

「こんなふうかな」と想像し、「行ってみたいなあ」と思いをはせるのです。

想像心をくすぐられ、読んでいる最中に楽しみが湧いてくるという不思議な読書タイムが楽しめる1冊です。