デビルズライン

「デビルズライン」という講談社の漫画です。

この漫画は、現代社会に鬼という人の血を見ると吸血欲が抑えられなくなる人種が人と共存して生きている世界で、巻き起こる刑事ものの漫画です。主人公は鬼の警官で、鬼が起こす事件を仲間たちと担当しています。鬼は、吸血欲にかられると、我を忘れて人の血を吸ってしまい、人を死に至らしめてしまう危険なところがあります。筋力も人より強いため、主人公たちと鬼の犯罪者との戦闘シーンは、我を忘れた鬼を主人公たちがどう対応するのか、命のかかったシーンなのでドキドキします。

主人公は人の女の子と付き合っていて、その吸血欲が性欲とも連動しているため、自分の中にある鬼をコントロールしようと訓練します。二人の互いを思いあっている気持ちが伝わり、人種を超えた危険な恋に胸が熱くなります。一歩間違えたら愛する者を殺し殺されてしまう関係なのに、歩み寄ろうとする二人はすごいと思います。

また、主人公は鬼の子ども専用の養護施設で幼少期を暮らしていました。その施設は鬼に関する違法な人体実験をしており、主人公はその記憶を失っている状態から徐々に記憶を取り戻していきます。関係者からの話なども聞き、施設の実態が明るみになってきていますが、謎が多いです。

鬼を排除しようとするテロ組織も出来上がり、人と共存したい鬼たちも危険な状態になります。そんな鬼たちも主人公たちの仲間は守ろうとし、立ち向かいます。人と鬼、それぞれの思惑が交錯する中で、何が鬼を鬼としているのか、また、人の中にも鬼のような感情はあるのではないか、人種で考えるような単純な問題には感じられなくなってきます。人とは何だろうということも考えさせられます。