あの人気キャラクターが野球?「ドラベース」

この漫画は名前の通りドラえもんがベースボール=野球をするという漫画で、コロコロコミックで長年連載されていました。22世紀にも野球は大人気!という設定から始まり、人間とロボットが共存する世界が描かれています。

主人公のクロえもんはドラえもんの青い部分を黒くしたキャラクターで、運送会社の息子であるひろしのお手伝い用ロボットとして居候しています。ライバルのシロえもんや、ほかにも魚屋のヒョロえもん、アメリカからやってきた助っ人エーモンドなど、個性的なキャラクター達とチームを組み、野球の大会で戦っていくストーリーになっています。

特にこの漫画で重視されているのは、友情の強さとあきらめない気持ちというロボットたちが住んでいる世界にとっては一見似つかわしくないようなところだと感じました。野球というスポーツはチームスポーツで、どの時代になっても結束の強さが大事になってくるし、1球で試合がひっくり返るという性質からも、最後まであきらめずにプレーすれば奇跡が起きるというところにフォーカスしているのだと思います。

また、ずるいプレーをしたとき(例えば、一試合に三回まで使えるひみつ道具を不正利用したとき)にはその報いがあって真剣に戦うクロえもんたちがやっつけるという、一見ありがちなストーリーが何度かありますが、これも野球というスポーツの公平性から読者の子供たちに訴えかける、いいお話だなと思いました。

ここまでだと暑苦しい漫画なのかな、と思われるかもしれませんが、試合中以外の場面でのおちゃらけた部分なんかは思わず笑みがこぼれてしまうところもあり、緩急がうまくついているなという印象です。ありがちなストーリーかもしれませんが、いつの間にか夢中になって読んでしまっているという本当に素敵な漫画です。